Linux ipコマンドと例

ip コマンドは、Linuxシステム管理者が知っておくべきネットワークインターフェイスを設定するための強力なツールです。 これは、インターフェイスの起動または停止、アドレスの割り当てと削除、およびARPキャッシュの管理などに使用できます。

このチュートリアルでは、実用的な例と最も一般的なオプションの詳細な説明を通して、 ip コマンドの使用方法を示します。

ipコマンドの使用方法

ip ユーティリティは、最新のすべてのLinuxディストリビューションにインストールされるiproute2パッケージの一部です。

ip コマンドの構文は次のとおりです。

ip OBJECT COMMAND

OBJECTは、管理するオブジェクトタイプです。 最も頻繁に使用されるオブジェクト（またはサブコマンド）は次のとおりです。

• link （ l ）-ネットワークインターフェイスを表示および変更します。 address （ a ）-IPアドレスを表示および変更します。 route （ r ）-ルーティングテーブルを表示および変更します。 neigh （ n ）-近隣オブジェクト（ARPテーブル）を表示および操作します。

オブジェクトは、完全な形式または省略された（短い）形式で記述できます。 各オブジェクトのコマンドと引数のリストを表示するには、 ip OBJECT help 。 各サブコマンド

ネットワークインターフェイスを設定するときは、rootまたはsudo特権を持つユーザーとしてコマンドを実行する必要があります。 そうでない場合、コマンドは RTNETLINK answers: Operation not permitted

ip コマンドで設定された構成は永続的ではありません。 システムを再起動すると、すべての変更が失われます。 永続的な設定の場合、ディストリビューション固有の構成ファイルを編集するか、起動スクリプトにコマンドを追加する必要があります。

IPアドレスの表示と変更

addr オブジェクトで操作する場合、コマンドは次の形式を取ります。

ip addr ADDRESS dev IFNAME

addr オブジェクトの最も頻繁に使用されるコマンドは、 show 、 add 、および del です。

すべてのIPアドレスに関する情報を表示する

すべてのネットワークインターフェイスと関連するIPアドレスのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

ip addr show

出力は次のようになります。

1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:8c:62:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.168.121.241/24 brd 192.168.121.255 scope global dynamic eth0 valid_lft 2900sec preferred_lft 2900sec inet6 fe80::5054:ff:fe8c:6244/64 scope link valid_lft forever preferred_lft forever 1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:8c:62:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.168.121.241/24 brd 192.168.121.255 scope global dynamic eth0 valid_lft 2900sec preferred_lft 2900sec inet6 fe80::5054:ff:fe8c:6244/64 scope link valid_lft forever preferred_lft forever

1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:8c:62:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.168.121.241/24 brd 192.168.121.255 scope global dynamic eth0 valid_lft 2900sec preferred_lft 2900sec inet6 fe80::5054:ff:fe8c:6244/64 scope link valid_lft forever preferred_lft forever

show コマンドを省略して入力し、 ip addr と入力すると、同じ出力が得られます。

単一のネットワークインターフェイスに関する情報を表示する

特定のネットワークインターフェイスに関する情報を取得するには、 ip addr show dev 続けてデバイス名を使用します。 たとえば、 eth0 を照会するには、次のように入力します。

ip addr show dev eth0

インターフェイスにIPアドレスを割り当てる

インターフェイスにIPアドレスを割り当てるには、次の構文を使用します。

ip addr add ADDRESS dev IFNAME

ここで、 IFNAME はインターフェイス名であり、 ADDRESS はインターフェイスに割り当てるIPアドレスです。

ネットマスク24を使用してアドレス 192.168.121.45 をデバイス eth0 追加するには、次のように入力します。

sudo ip address add 192.168.121.45/24 dev eth0

成功すると、コマンドは出力を表示しません。 インターフェイスが存在しない場合、 Cannot find device "eth0" ます。

同じインターフェイスに複数のIPアドレスを割り当てます

ip を使用すると、複数のアドレスを同じインターフェースに割り当てることができます。 例えば：

sudo ip address add 192.168.121.241/24 dev eth0 sudo ip address add 192.168.121.45/24 dev eth0

IPが割り当てられていることを確認するには、 ip -4 addr show dev eth0 または ip -4 a show dev eth0 ます。

2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000 inet 192.168.121.241/24 brd 192.168.121.255 scope global dynamic eth0 valid_lft 3515sec preferred_lft 3515sec inet 192.168.121.45/24 scope global secondary eth0 valid_lft forever preferred_lft forever

2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000 inet 192.168.121.241/24 brd 192.168.121.255 scope global dynamic eth0 valid_lft 3515sec preferred_lft 3515sec inet 192.168.121.45/24 scope global secondary eth0 valid_lft forever preferred_lft forever

インターフェイスからIPアドレスを削除/削除します

インターフェイスからIPアドレスを削除する構文は次のとおりです。

ip addr dev ADDRESS dev IFNAME

IFNAMEはインターフェイス名で、ADDRESSはインターフェイスから削除するIPアドレスです。

デバイスeth0からアドレス 192.168.121.45/24 を削除するには、次のように入力します。

sudo ip address del 192.168.121.45/24 dev eth0

ネットワークインターフェイスの表示と変更

ネットワークインターフェイスの状態を管理および表示するには、 link オブジェクトを使用します。

link オブジェクトを操作するときに最もよく使用されるコマンドは、 show 、 set 、 add 、および del です。

ネットワークインターフェイスに関する情報を表示する

すべてのネットワークインターフェイスのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

ip link show

1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN mode DEFAULT group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:8c:62:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff 1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN mode DEFAULT group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:8c:62:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN mode DEFAULT group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:8c:62:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

ip addr show とは異なり、 ip link show はデバイスに関連付けられたIPアドレスに関する情報を出力しません。

特定のネットワークインターフェイスに関する情報を取得するには、 ip link show dev 続けてデバイス名を使用します。 たとえば、 eth0 をクエリするには、次のように入力します。

ip link show dev eth0

2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:8c:62:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

2: eth0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:8c:62:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

インターフェースのステータスをUP / DOWNに変更します

インターフェイスを起動または停止するには、 ip link set dev 続いてデバイス名と目的の状態を使用します。

ip link set dev {DEVICE} up

たとえば、インターフェース eth0 オンラインにするには、次のように入力します。

ip link set eth0 up

オフラインの場合は

ip link set eth0 down

ルーティングテーブルの表示と変更

カーネルルーティングテーブルを割り当て、削除、表示するには、 route オブジェクトを使用します。 routesオブジェクトを操作するときに最もよく使用されるコマンドは、 list 、 add および del です。

ルーティングテーブルの表示

カーネルルートエントリのリストを取得するには、次のコマンドのいずれかを使用します。

ip route ip route list ip route list SELECTOR

SELECTOR なしで使用すると、コマンドはカーネル内のすべてのルートエントリをリストします。

ip route list

default via 192.168.121.1 dev eth0 proto dhcp src 192.168.121.241 metric 100 192.168.121.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 192.168.121.241 192.168.121.1 dev eth0 proto dhcp scope link src 192.168.121.241 metric 100

特定のネットワーク（ 172.17.0.0/16 など）のルーティングのみを表示するには、 172.17.0.0/16 ように 172.17.0.0/16 ます。

ip r list 172.17.0.0/16

172.17.0.0/16 dev docker0 proto kernel scope link src 172.17.0.1 linkdown

新しいルートを追加

ルーティングテーブルに新しいエントリを追加するには、 route add コマンドに続けてネットワーク名またはデバイス名を使用します。

192.168.121.1のゲートウェイを介して192.168.121.0/24へのルートを追加します

ip route add 192.168.121.0/24 via 192.168.121.1

デバイスeth0で到達できるルートを192.168.121.0/24に追加します。

ip route add 192.168.121.0/24 dev eth0

デフォルトルートを追加するには、キーワード default 使用し default 。 次のコマンドは、ローカルゲートウェイ 192.168.121.1 経由でデバイス eth0 到達できるデフォルトルートを追加します。

ip route add default via 192.168.121.1 dev eth0

ルートを削除する

ルーティングテーブルからエントリを削除するには、 route add コマンドを使用します。 route add を削除する構文は、追加するときと同じです。

次のコマンドは、デフォルトルートを削除します。

ip route del default

192.168.121.1のゲートウェイを介して192.168.121.0/24のルートを削除します

ip route add 192.168.121.0/24 via 192.168.121.1

結論

これで、Linux ip コマンドの使用方法を十分に理解できたはずです。 他の ip オプションの詳細については、ipコマンドのmanページにアクセスするか、端末で man ip してください。

IP端末